>>男子部試合情報
(早稲田スポーツ新聞会提供 記事 伊勢崎晃 写真 秋田豪)
下位順位決定戦で最高位の5位を目指す早大は、個人技に定評のある東農大と対戦。第1クオーターで早大は立て続けに3失点を許して、東農大に主導権を握られる苦しい展開が続いた。第2Q以降は徐々に早大もボールを握り、一進一退の攻防が続く中、FW平岩佑利(スポ3=奈良・天理)が2点を叩き出すも、東農大の追加点を許し、勝利を掴み取ることはできなかった。
第1Qの立ち上がりから東農大の迫力に押されて、早大が守備に回る。なんとか耐えていた早大だったが、約8分に、東農大に先制点を許すと、立て続けに追加点までも許してしまう。何とか挽回したい早大だったが、約13分に東農大にPCを奪われ、これ自体は防ぐものの、そのリスタートから3点目を奪われてしまう。完全に波に乗った東農大は、ボールを保持してその後も早大ゴールを脅かした。巻き返しを狙う早大は、左サイドから攻め上がり、東農大サークルに侵入する。ここで平岩が倒され、ペナルティストローク(PS)を獲得し、これを冷静に平岩自身が決めて1点を返す。ここから徐々に、早大もパスをつなげるようになり東農大と激しく攻防を繰り返し、第2Qが終了した。
負けられない早大は、第3Q開始早々に東農大陣内に攻め込みPCを獲得する。何とか得点を挙げたかった早大だが、相手GKのセーブに阻まれてしまう。その後は東農大にやや押されるもののしっかりとチームで守り追加点を与えない。しかし、約9分に東農大に左サイドから個人技で攻められ痛すぎる追加点を許してしまった。これで再び3点差となり、早大の勝利は遠くなってしまった。後がない早大は、第4Q開始にGKの西本京平(スポ3=大阪星光学院)を下げ、フィールドプレーヤーを11人にして得点を奪いに行く。しかし、開始早々東農大にPCを与えてしまい失点してしまう。GK西本京平を下げたことが裏目にでてしまった。ここから早大は、何とか勝利をつかもうと攻撃に転じる。約11分には、FW山田和輝(創理2=東京・早大学院)が強烈なシュートを放つもゴールを奪えない。その後も攻め続ける早大だったが、東農大の堅い守備に阻まれる。それでも、約13分に平岩がゴールにシュートを突き刺し意地の1点を返す。最後まで諦めずに攻めた早大だったが、反撃もここまででタイムアップを迎えた。
第1Qで立て続けに奪われてしまった3点が、この試合早大に重くのしかかってしまった。随所に早大らしい攻撃も見られたものの、第3Qまで、東農大の攻める時間帯が長かったこともあり、なかなか反撃の機会をつかめなかったのも痛かった。関東学生春季リーグは次節で順位が出そろう。春季リーグをいい形で締めくくるためにも次戦での奮闘に期待したい。